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 2009年8月29日、カザフスタンは旧ソ連時代の核実験による最初の被曝から60周年を迎えました。
(また、カザフスタンの核実験場閉鎖から20周年を迎えました。)

 この節目の年に、これまでのカザフスタンとの交流事業の成果を新たな平和活動の取り組みに活かすべく、CANVaSは2009年度カザフスタン・ツアーを実施いたしました。




 



【目的】

 広島とカザフスタンの若者達が、それぞれの核被害の歴史を相互に学びあい、共に平和について考える場を設けるために、本事業を企画しました。
 それにより、両国の若者達が核なき平和な世界を目指す思いを共有し、国を越えて平和運動を連携して進めていく契機となることを期待し、2007年より準備を進めてきました。



【実施期間】

2009年8月25日(火) 〜 2009年9月5日(土)


【実施内容】


 ■カザフスタンのセメイ、アルマティを訪問し、現地の若者との交流を実施。

 ■カザフスタンにて広島の被爆体験を伝えると共に、カザフスタンの歴史、核実験の実情を学んだ。

 ■セメイにて開催される被曝60周年の平和記念式典に参加。(8/29)

 ■アルマティにて「原爆展」の開催。(8/26〜9/3)

 ■アルマティにて「ユースによる平和のための国際会議」を実施。(9/2)
   プログラム:
   @広島の被爆体験(映像)と現在の広島の様子(写真)を紹介。
   Aカザフスタンおける核実験について、写真資料等を紹介。
   B平和をテーマにディスカッションを実施。
     核や平和に対する相互の考え方を認識した上で、平和のために自分達にできることは何か
     を話し合い、国を越えた平和運動のあり方について意見交換。

   ※テレビ会議システムにより実施。(広島側会場:JICA中国)


【スケジュール】

日付 主な内容
8/25 (火) 広島発。
韓国経由でカザフスタンのアルマティ着。
8/26 (水) アルマティにて原爆展開催。
(期間:8/26〜9/3 )
8/27 (木) アルマティから、セメイへ移動。
8/28 (金) (セメイ) 旧ソ連時代の核開発の中心地で、かつての秘密都市クルチャトフを視察。
8/29 (土) (セメイ) 被曝60年記念式典参加。
8/30 (日) (セメイ) 市内視察。
8/31 (月) セメイから、アルマティへ移動。
9/ 1 (火) 9/2の事業準備。
9/ 2 (水) ユースによる平和のための国際会議。
(テレビ会議を実施。日本側会場:JICA中国)
9/ 3 (木) 原爆展終了。
9/ 4 (金) 市内視察。夜、アルマティ発。
9/ 5 (土) 韓国経由で広島着。


【セメイでの事業風景】

・8/28 クルチャトフ視察。


・8/29 被曝60年平和記念式典参加。
  

・8/29 セメイ市内(老人ホーム)にて日本文化デー見学。
  


【アルマティでの事業風景】

・原爆展開催。(8/26〜9/3)
  

・9/2 ユースによる平和のための国際会議。








【事業の成果】

・カザフスタンの核実験に関する知識を深めることができた。
・広島の被爆体験をカザフスタンの人々に伝えることができた。
・事業を通して核に対する意識啓発とともに、平和に対する意識の向上がなされた。
・参加者の国際人としての感覚を養い、両国の異文化理解の一助となった。
・国を越えて平和運動を連携して進めていくための両国の関係を築く上で、若者同士の
 新しいつながりを作ることができた。
・カザフスタンの核被害の歴史を広島で発信するための資料を得ることができた。




【協賛】

財団法人 広島平和文化センター
財団法人 広島国際文化財団



【協力】

放射線医学環境研究所(カザフスタン セメイ)
カザフスタン日本人材開発センター(カザフスタン アルマティ)
JICA中国
広島平和記念資料館
ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト



【後援】

安芸コスモスゾンタクラブ
広島メノナイト・キリスト協会