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Kazakhstan Tour 2012




【経緯】

 カザフスタンが旧ソ連時代の核実験による最初の被曝から60年を迎えた2009年に、国際都市アルマティで若者による平和の会議を開催した。この会議を機に、両国の若者が核なき平和な世界を目指す思いを共有し、継続的に平和活動を連携して進めるための取組みとして、2011年にはCANVaSにとって4度目のカザフスタン・ツアーを実施した。このツアーでは旧核実験場周辺の都市セメイにある医学大学の学生と、平和に関する活動を共同で実施するための実行委員会("Friendship between Hiroshima and Semey" Project)を設立した。以後、同実行委員会により、2国間のインターネットミーティングの企画が立ち上がるなど、その繋がりはよりいっそう強固なものとなっている。その取組みをさらなる平和活動の活性化に活かすべく、2012年夏、セメイにおいて核をテーマにしたシンポジウムを開催した。



【企画概要】

実施期間  2012/8/28〜2012/9/8
目的  今なお世界には数多くの核兵器が存在し、人々が核の脅威にさらされている。かつて核による被害を受けた歴史を持つ日本とカザフスタンの若者が、国を越えて平和運動を継続させることは、核廃絶への思いを世界に発信する大きなアクションの一つとなる。このプロジェクトでは、日本とカザフスタンの核被害の歴史を風化させないためにも、次代を担う若者が歴史を学びあい、より交流を深めることで、国境を越えた継続的な平和活動の活性化を図ることを目的とした。
主な
実施内容
 カザフスタンへ若者を中心に訪問団を派遣し、以下の事業を実施した。
○セメイ、アルマティを訪問し、現地の若者との交流や博物館等の視察を通
  じて、カザフスタンの文化や歴史を学ぶ。またカザフスタンの核実験につい
  て学習すると共に、広島、長崎の被爆体験を発信する。
  併せて、2011年3月に起きた福島の原発事故に触れ、核の問題について
  話し合う。
○セメイにおいて、被爆者医療施設(放射線医学・環境研究所)を訪問する。
○旧核実験場を視察する。(中止)
○旧核実験場周辺の村を訪問し、被曝者の医療について実情を学ぶ。
  また被曝者証言の聞き取りを行う。
○セメイ医学アカデミーを訪問し、シンポジウムを実施する。
  (テーマ:"Question the need of the peaceful use of nuclear power.")
○アルマティの国立カザフ民族大学を訪問し、日本語を学ぶ現地の学生を中
  心に若者との文化交流を行う。

○反核団体ネバダ・セミパラチンスクの事務所訪問。
派遣人数  7名




【助成団体】

公益財団法人 三菱UFJ国際財団



【後援団体】

ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト







【活動の様子】


セメイの若者と、核についてのフォーラムを実施。

日本とカザフスタンの若者による平和活動を推進するため、Hiroshima-Semey Peace Projectを立ち上げ、両国の核被害の歴史などを紹介する共同のホームページを作成することが決定しました。





セメイ郊外の平和を祈念する公園にて。



ドロン村にて、被曝者の証言聞き取りを実施。



アルマティにて、カザフスタン日本人材開発センター訪問。



アルマティの大学生と日本の料理会を実施。



アルマティの大学生と、核や平和について会議を実施。



国際反核団体ネバダ・セミパラチンスク訪問。



アルマティ郊外のイシックにて。